病気になる原因と病気が治る仕組みを理解すれば、温熱療法の優れた効果について合理的な理解が得られます。
新潟大学大学院医学部の免疫学者、安保徹教授の『免疫革命』(講談社インターナショナル発刊)によって、働きすぎや夜型生活による肉体的ストレスや、心の悩みなどによる精神的ストレスで、 交感神経(あるいは副交感神経)が異常に緊張すると、免疫作用が低下し、活力を失った部分に血流障害を起こし、細胞を破壊し、潰瘍やガンなど、あらゆる病気が起きてくることが解明されました。また同教授の『体温免疫力』(ナツメ社発刊)によって、低体温と万病の関係も明らかになりました。つまり「低体温が万病をつくる」という事実です。
体温は全身を巡っている血液がもたらすわけですが、何らかの原因で血流が途絶えると血液が十分に供給されず体温が下がってしまいます。体温が36℃以下に下がると新陳代謝を担う酵素が活動できなくなるために、病気にかかりやすくなること。
そして、低体温と免疫力とも深い関係があり、体温が上昇すると免疫の1つであるリンパ球が増えることもわかってきました。
安保徹教授による研究により、「ストレスと自律神経、血流障害、免疫力の関係」が明らかになり、「低体温と血流、酵素、免疫力との関係」も解明され、病気の原因が西洋医学的にもはっきりしてきました。この原因に照らしてみると、病気治療に温熱療法がいかに適しているかが、おのずとわかります。
三井温熱療法の開発者、故三井とめ子先生は『温熱療法でガン・難病に克つ』(リヨン社発刊)の中で、開発に至るまでについて次のように話されています。
「難病に対する私の治療方針は、三井温熱療法により、血行を良くし、エネルギーに満ちた新鮮な血液を円滑に循環させ、背中への注熱により、自律神経の調整を行なって、心身のストレスを解消することでした―」
「血行を良くし、自律神経の調整ができると、いろんな病気が治ってしまったのです―」
「昭和61年頃から、三井温熱療法は、手術・抗がん剤・放射線によらない、体にやさしいガン治療法として広く認められはじめました。温熱診断に対するガンの鋭敏な反応と、自律神経調整への温熱治療の驚異的効果に、ようやく私も自信を持つようになりました―」
まさに三井温熱療法は、血流を良くして、体温を上げ、自律神経を整え、酵素、免疫の働きを活発にさせる最適の療法です。
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